毎年秋は只見駅前に集合!収穫したての只見米を味わい、紅葉に染まる絶景を歩いて巡る「只見・紅葉!新米&特産物食べつくしウォーク!」へ行こう。

2023.09.08

秋といえば新米と紅葉。只見町では毎年秋に、この両方を一緒に楽しめるイベントが開催されます。2023年は、只見が誇る「只見米」を味わい、只見ユネスコエコパーク内をウォーキング。気持ちのいい秋の一日を仲間で、家族で、一人で、それともカップルで、食べて歩いて満喫しませんか。今回は只見町役場交流推進課の酒井文高さんに紹介していただきます。

会津のマッターホルン・蒲生岳の紅葉

――只見・紅葉!新米&特産物食べつくしウォーク!」の楽しみどころを教えてください

酒井:只見町では、只見町産の新米を炊いて振る舞ったり、米粉の料理や地域の特産品を提供したりの「米フェス」を開催してきました。2023年はこの「米フェス」に加えて、紅葉の美しい只見ユネスコエコパーク内を歩くウォーキング大会を同日に行います。

会場は、J R只見線の復活で訪れる人が増えている只見駅前です。お子さんから高齢の方まで、どなたにも楽しんでいただける内容です。今年の10月28日はぜひとも只見町でお過ごしいただければと思います。

ウォーキング大会に参加する場合は事前申し込みが必要ですが、米フェスだけならどなたでもご自由に参加していただけます。

食べて歩いて景色を堪能、みんなで楽しむ一日

――イベント開催までの経緯を教えてください

酒井:「米フェス」は、只見の米を広く知っていただこうと6つの農家さんたちが立ち上げた「只見米ブランド協議会」が主催して一昨年から始まりました。

初回は、協議会メンバーの(株)ライズサプールの駐車場で開催されたのですが、好評だったことから昨年は只見駅前に会場を移して規模も大きくなりました。

新米を炊いて振る舞うほか、子どもたちが喜ぶ「綿あめ」や「ポン菓子」作り、米粉で作る「たこ焼き」や「焼きそば」など、米利用の食べ物の販売もあります。今年は品数がさらに増える予定です。只見ではもち米も作っていますから特製のお餅もお勧めです。

この「米フェス」に、今年は初めてウォーキング大会を組み入れて、多彩な楽しみ方ができるようにしたのが今回のイベントです。ウォーキング大会は国の復興加速化交付金事業を使って只見町役場が主催します。

――只見町は景色がいいのでウォーキングに最適ですね

酒井:その通りです。毎日見ている私たち住民でさえ、思わず息を呑むほどに素晴らしい環境の中に5キロコースと7キロコースを用意していますので、お好みで選んでください。要所要所にチェックポイントを設け、そこで美味しい「南郷トマト」をはじめとする地元の特産品を味わっていただけるという趣向を凝らしています。

恵みの森の紅葉

只見川、只見ダム、奥会津ただみの森キャンプ場など只見町だからこその雄大な景色を堪能していただきながら、縁結びの神様としてもパワースポットとしても人気の三石神社、世界遺産級のブナ林の歴史や環境を知ることのできる「ただみブナと川のミュージアム」、水力発電と田子倉ダムの内部をVRで体感できる「JPOWER只見展示館」にも立ち寄っていただけます。この機会にゆっくり展示を見学いただくのもいいでしょうし、サッと通り過ぎていただいても自由です。

紅葉の田子倉ダム

企画と運営は全国でウォーキング大会を開催している「日本ウオーキング協会」にお願いしました。東北の復興に協力的で福島県内でも浜通りで同様のイベントを行った実績があり、次は会津ということでご支援いただけることになりました。

――只見米の魅力は何でしょうか

酒井:只見町は「魚沼産コシヒカリ」で有名な新潟県魚沼市の隣に位置しています。気候風土が魚沼地域とそう違いませんから、お米の旨さも同等と思っています。水のおいしさでも全国的に最高レベルと言っていいかと思います。

ところが認知度では雲泥の差があります。これまでブランド化してこなかったことでまだまだ価格が低く抑えられ、米農家さんの将来の見通しがつきにくくなっているのが現状です。

只見の新米を味わう米フェス

絶景の宝庫、只見町に滞在を!

定評あるブランド米と同等の品質なのですから、もっとアピールしていこうと、6つの農家さんたちが立ち上げた「只見米ブランド協議会」の活動の一環が米フェスです。

この機会にご試食いただき、農家さんにとっても町民にとっても自慢の只見米を、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。紅葉の中を歩いて味わうお米は格別です。

――只見町の皆さんの八十里越道路への期待は?

酒井:長らくの間の町民の夢でした。これまでずっと「あと10年」「あと10年」と言われ続けてやっと実現が見えてきたのです。「自分が車を運転できるうちに開通してほしい」と真剣に願ってきた人たちがたくさんいます。

かけがえのない美しい自然を守りながら皆さまをお迎えできるよう取り組んでいますので、通過するだけでなく、只見町にゆっくり滞在していただきたいです。

只見町には世界的に見ても貴重な自然が残っています。世界遺産級のブナ林もそうですし「アバランチシュート」あるいは日本語で「雪崩路(なだれみち)、雪食地形(せっしょくちけい)」と呼ばれる、全層雪崩で岩肌が露出した迫力ある地形も珍しく、見応えのある景勝地がたくさんあります。

季節毎に違った表情を見せてくれるので何度来ても飽きることはないと思います。

まずはこのイベントで食べて歩いて只見町を満喫していただけますよう、心からお待ちしています。反響が良ければ今後も継続して開催する予定ですので、よろしくお願いします。

只見・紅葉!新米&特産物食べつくしウォーク!(2023年10月28日開催)
会場/JR只見駅前広場
参加料金/無料
ウォーキング大会定員/200人
ウォーキング大会申込締切/10月20日
ウォーキング大会申込方法/件名を「只見・紅葉!新米&特産物食べつくしウォーク!申込」とし、メール本文に参加者全員の①氏名(フリガナ)②住所③電話番号④緊急連絡先⑤メールアドレスを記入してjwa-info@walking.or.jp